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2019.11.21

日本人初!TYOドワーフのアニメーター 篠原健太が 国際賞「NY ADC Young Guns 17」winnerと 一般投票で選出される「Creative Choice Award」をダブル受賞!

株式会社ティー・ワイ・オー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 早川和良、以下「TYO」)のアニメーター 篠原健太(ドワーフ所属)が、NY ADC Young Guns 17を日本人で唯一受賞し、11月20日にニューヨークのソニーホールで執り行われたアワードセレモニーで表彰されました。

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    トロフィーを手にする篠原健太 / Winner集合写真(篠原は後列左から4人目)
 
NY ADC Young Gunsは、30歳以下、また2年以上の実社会経験のあるプロフェショナルを対象とした国際賞です。1996年に世界最古の広告賞「ADC賞」を主催する広告美術団体「アート・ディレクターズ・クラブ(ADC)」によって創設され、現在はニューヨークに拠点を置く非営利団体「The One Club」と「ADC」が合併して設立された「The One Club for Creativity」が主催しています。
17回目となる今年は、45カ国から500人以上の広告、アニメーション、映像、グラフィックデザイン、イラストレーション、写真など多岐に渡る分野の若手クリエイターがポートフォリオを応募し、81人のファイナリストが選出され、その中から28人のWinnerが発表されました。篠原は日本人唯一のWinnerで、ストップモーションアニメーターとして受賞いたしました。
11月20日にニューヨークのソニーホールで執り行われたアワードセレモニーでは篠原も登壇し、会場中から拍手で祝福される中、トロフィーが授与されました。
さらに、Winnerの中から一般投票によって選ばれる「Creative Choice Award」もセレモニーで発表され、篠原が日本人初となる受賞を果たしました。


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自身の作品が上映され、Winnerとして登壇 / Creative Choice Awardとして2度目の登壇

≪受賞コメント≫
受賞したことを聞いた時、まずは協力者でもある仕事仲間、家族、友人に早く伝えたかったです。
今回の受賞は、ドワーフのアニメーターとしてデビュー後すぐに『リラックマとカオルさん』など大きい作品に参加できたり、大きなチャンスに恵まれたこともあると思います。
子供の頃からおもちゃ遊びが好きで、友達と遊ぶ時でも演出や人形の動かし方にこだわったり、自分が将来アニメーターになることはイメージができていました。元々は自分が面白いと思ってやり始めた作品作りでしたが、今年の2月から本格的に始めたSNSを通じてたくさんの人に知ってもらい、反応があったのは神秘的な感覚でした。エンターテイメント作品には感動を与える力があるんだと実感できました。
表現するだけでなく自分の作品を見てくれる人、感動してくれる人がいることに喜びがあります。また、自分がチャレンジをする姿が、同じ仕事を目指す学生や、ジャンルが違う人たちの励みになると良いなと思っています。
今後ますます、作品を見た人を楽しませたり驚かせたりすることで、人の心を動かしたいです。オリジナルの作品を作って、たくさんの人に良い影響を与えたいです。さらにそれをビジネスとしても成功させることが目標です。

●篠原健太(しのはら けんた)プロフィール
1989年7月18日愛媛県生まれ。
小学生の頃にアニメーターを志し、パラパラ漫画を描き始める。大阪芸術大学附属大阪美術専門学校 キャラクター造形学科アニメーション専攻 在学中に制作した「ニワトリ物語~育む時の中で~」が第9回飛騨国際メルヘンアニメコンテストで子どもメルヘン大賞を受賞。その後こま撮りアニメーションの制作を始める。2014年TYO のアニメーションスタジオ「ドワーフ」にアニメーターアシスタントとしてアルバイトで入社、2016年にはアニメーターとして正式参加。こま撮りアニメーター、2Dアニメーター、そしてキャラクターデザイナーとしてその才能が開花中。
Netflixオリジナルシリーズ『リラックマとカオルさん』、26thキネコ国際映画祭日本作品短編部門グランプリ作品『モリモリ島のモーグとペロル』ほか、多数こま撮りアニメーションを担当。


●審査員コメント
篠原氏の作品における細部へのこだわりに、彼の技術の熟達とアニメーションへの理解を感じます。こま撮り、ライティング、構図がとても美しく物語に夢中になりました。作品がどうやって実現可能となったのか不思議に思うほどでした。才能を感じる新人です。

NY ADC Young Guns公式サイトより
https://www.oneclub.org/articles/-view/young-guns-17-kenta-shinohara


●こま撮り(ストップモーションアニメーション)について
こま撮りは、人形や小道具を(時にはカメラも)人の手によって少し動かしては撮影し、また少し動かしては撮影し、という作業を繰り返して映像を作っていく伝統的な手法です。撮影した絵を24枚をつなげると、ようやく1秒の映像が出来上がります。1日作業をして撮影できるのは5秒~10秒程度です。
英語では「stop motion animation」と表記し、日本語ではひとコマひとコマ撮影していくので「こま撮り」と呼ばれています。実写やCGにはない手作りの温かみがある映像を作ることが魅力のひとつです。


●TYOドワーフについて
広告制作会社TYOの部門であるドワーフは、世界中の人気者となったNHKキャラクター「どーもくん」、フランスでロングラン上映を続ける「こまねこ」をはじめとして、数々のキャラクターやコンテンツを生み出し、卓越した技術力のこま撮りを中心とした映像作品が国内外で評価されてているアニメーション制作スタジオです。オリジナル作品のみならず、さまざまな人気キャラクターや有名コンテンツと積極的なコラボレーションもおこなっています。
http://www.dw-f.jp/



■詳細は下記ページでもご覧いただけます。  
The One Club for Creativity オフィシャルサイト 


【本件に関するお問い合わせ先】
AOI TYO Holdings株式会社 広報チーム 
TEL: 03-3779-8006

以上