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2018.03.05

AI時代に向け、名古屋大学とダイレクト広告コピー制作支援システムの共同研究を開始

株式会社ティー・ワイ・オーはこの度、国立大学法人名古屋大学 大学院工学研究科 情報・通信工学専攻 佐藤理史研究室(※1)と共に、ダイレクトレスポンス広告(以下「ダイレクト広告」 ※2)に特化した広告コピー制作を支援する「文章自動生成システム」の共同研究を開始いたしました。

■研究の背景と目的
人工知能(AI)が生活の様々な分野で実装される未来が現実化しつつある今、広告業界も大きな変化を迎えています。テレビCMやオンライン動画を中心とした広告コンテンツ制作の現場も、この時代に対応する新しい手法が求められています。
現在ダイレクト広告の多くは、マーケティング調査によって得られたデータとユーザーインサイトから戦略を導き、マーケターによって広告コピーが作成されています。広告そのものが売り場となるダイレクト広告において、調査結果や消費者の反応に合わせてコピーの修正が度々発生しているのが現状です。こうしたダイレクト広告制作のプロセスを、システムを使い半自動化することでコピー開発に要する作業時間の短縮を図ること、また、多様化する広告メディアに対応した的確な広告コピーを提供することを目的とし、今回の共同研究の実施に至りました。本研究では典型的な文章構造パターンのほか、日本語表現に関する知識もデータベースとして構築し、広告コピー特有の表現も含めた複数のコピーバリエーションを一度に生成できるよう研究を進めてまいります。


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文章自動生成システムのイメージ

■今後の展望
本研究は2017年よりダイレクト広告を対象として開始し、これまでに数百本を解析しています。今後はそれらの情報をデータ化し、当社が広告制作会社として蓄積してきた属人的な制作ノウハウや知見を組み入れながら、2019年頃の実用化を目指してまいります。将来的には映像とのマッチングやマーケティングテクノロジーとの連携も視野に入れ、より広いエリアの広告制作・配信の効率化にも活用していく予定です。

※1 佐藤理史研究室を率いる佐藤理史教授は、人工知能技術を用いて面白いショートショートを自動創作させることを目指すプロジェクト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」に参画。文章生成担当として、文章生成器「GhostWriter」と表層文生成ツール「Haori」を開発し、制作した作品を「星新一賞」に応募。第3回「星新一賞」の一次審査を通過するなど注目を集めている。
※2 消費者からの直接販売反応を狙った広告。


【本件に関するお問い合わせ先】
AOI TYO Holdings株式会社 広報チーム 
TEL:03-3779-8006

以上