SPECIAL INTERVIEW

(株)ティー・ワイ・オー
代表取締役社長 / ディレクター

早川 和良

SPARK クリエイティブディレクター/コピーライター
2012年新卒入社

松井 一紘

人の感情を
呼び起こす広告を。

1982年のTYO設立以来、
第一線で活躍する早川和良、
若手ホープとして期待される松井一紘による
スペシャルトーク!
ふたりの仕事論や広告コミュニケーションの役割、
そして、未来へ向けた
TYOの動向をお伝えします。

ふたりのキャリアの共通点は、挫折から始まったこと。

早川
約40年、CM演出の仕事をしているけれど、実は、僕のキャリアは大学時代の挫折からのスタートでした。当時、彫刻を勉強していたので、美術教師をしながら40代で彫刻家デビューするのが妥当かと思っていたんだよね。でも、出席日数が足りず教職の単位が取れなかった。それで、彫刻家への道は諦めたわけだけど、ある日、ラーメン屋のテレビでハイスピード撮影された斬新なCMが流れているのを偶然見て、「世の中には、素晴らしい仕事があるんだな」と思ったんだ。その頃、演劇部で演出をしていたこともあって、CMの演出家になろうと考えたんだ。日本天然色映画に入社したのは、そんな理由からだね。
松井
そうなんですか!日本天然色映画って、すごく有名な制作会社でしたよね。入社するのは難しかったと思うのですが、どのように入社されたのですか?
早川
まず、演劇部の顧問に相談したんだ。すると、「CMの演出家になるなんてあり得ないよ」と言われてしまったんだけど、どうにかして広告関係の方を紹介してもらって。会ってみたら「やるなら日本一の制作会社に入れ」とアドバイスをもらい、日本天然色映画を受験することに。面接時に、アルバイト先の兄貴分が面接用のスーツを貸してくれたんだけど、グループサウンズの衣装みたいな白と紫のチェックのスーツでさ。「これ、着ていけ!」と応援されたから、この心意気はありがたく受け取った方がいいだろうと思ってそれを着て行ったの。そしたら、そのおかげかどうかは分からないけど受かっちゃった!
松井
すごいですね!僕がTYOに入ったのも、早川さんのエピソードに似ているかも知れません。実は、僕は高校時代ロックスターになりたくて。日本じゃダメだと思い、高校卒業後にイギリスの音楽学校へ留学したんです。そしたら、同級生がどうしようもない人ばかりで、その退廃的なカルチャーにショックを受けて音楽の道を諦めました。ところが、イギリス滞在中に、元TYO社員の方にお会いしまして。「TYO時代は最高に楽しかった」、「この人が私の会社のヒーローなんだよ」と早川さんの写真を見せてくれたんです。それで広告やTYOに興味を持ちました。
早川
二人して、いい加減な動機だな(笑)。
松井
本当にそうですね(笑)。でも、音楽はダメだったけれど何かアウトプットできる仕事がしたかったんです。
早川
それは、僕も一緒だ。ずっと表現することが好きだった。

広告表現は、骨格を
しっかり作らないと演出がゆがむ。

早川
日本天然色時代は、先輩から発想の仕方を徹底的に学んだよ。「ストーリーは重要じゃなくて、ドラマを作ることが重要なんだ。ドラマは多くを語らなくても2枚の絵でできる。それは、before/afterであり、その中間に商品がある。こうだったものが、商品を通して違うものになる、そのダイナミズムが広告表現の面白いところ」という先輩の言葉は、今もはっきり覚えている。
松井
早川さんの作品には、確かにドラマがありますよね。僕は、CM制作と音楽制作って似ていると感じています。たとえば、自分で作詞・作曲をして、歌は別の人にお願いする。そうすると、イメージしていたものとは全然違う聞こえ方になる。そこの部分をブラッシュアップするのが演出家なんですよね。
早川
そうそう。松井くんは言葉から発想して広告を設計するでしょ。そして、企画の骨格を作り、演出家やその他のスタッフに託す。骨格がしっかりしていないと後から修正しようにもできなくて、結局、演出がゆがんじゃう。だからこそ、クリエイティブディレクターは、自分のイメージの上をいく表現をしてくれる演出家を見極めないといけない。
松井
確かにそうですね。三浦武彦さん(SPARK顧問)は、いろいろな演出家と仕事をして試行錯誤した結果、早川さんにたどり着いたとおっしゃっていました。早川さんが唯一、想像を超えた人だったと。

伝わりにくい現代に、
広告の役割を考える。

松井
今って、商品が世の中に溢れていますよね。だから、広告で声高にメッセージを叫んでも消費者にはなかなか響かない。であれば、逆からアプローチしてやろうと思っているんです。題して「ツッコミュニケーション」。あえて広告に隙を作って、観る人にツッコんでもらおうと。どうでしょう?
早川
いいよ、それ。面白いね。確かに、CMの黎明期は、みんながとにかく商品を買いたい時代だった。だから商品名の連呼などシンプルなコミュニケーションで通じた。僕が広告業界に入ったのは、その後。どうやって商品を魅力的に伝えるかという時代で、いろいろな表現方法が花開いていた。そして、今は商品があり余っている。テレビを観ない人もいる。ただね、時代が変わっても、人間が作ったものを人間に買ってもらうのが広告の役割でしょ。人の欲求をどう掘り起こすか。どう感情を呼び起こすか。これからの時代は、まったく新しい何かが出てくるかも知れないけれど、どうしたって広告は「欲しい!」という気持ちにさせないといけないよね。
松井
その通りだと思います。人の感情を呼び起こすという広告の役割は、時代がいくら変化しようとも変わらないと思います。

新しいステージへ。TYOは未来へ向けて始動した!

松井
消費者が変化し、広告の在り方も広告業界も変化している今、TYOでは新しいことに挑戦していますよね。僕が入社した2012年から比較しても随分変わりましたよね。
早川
AOI Pro.と経営統合してAOI TYO Holdingsができたことが一番大きな変化だね。今後も、産業として広告制作を成長させるためには、きちんとビジネスにしていく必要があるじゃない?すると、やっぱり業界1位にならないとダメだと思ったわけ。広告制作業界の大手2社が一つになることで、業務の効率化や優秀な人材の交流も図れるし、より自由度も増える。シナジーはこれからどんどん出てくると思うよ。
松井
クライアントと直接つながって、一緒になって広告を作るスタイルも増えていますね。僕が関わってきた仕事も、すべて“直”案件でした。“直”だと、本気で商品を売りたいというクライアントの想いが直接伝わってくるのが良いですよね。責任も大きいけれど、一緒に作っていく楽しさがありますね。
早川
確かに、一体感があるし、面白みがある。あとは、新しいチャレンジとして2017年にスタートしたAd Hack Venturesも軌道に乗せていきたい。素晴らしい商品を生み出したベンチャー企業に広告宣伝のための資金を提供するだけじゃなくて、広告ノウハウを提供してその企業の成長をサポートする仕組みなんだけれど、そこで僕らが広告を作って、商品が売れて、その企業が成長したらお互いハッピーじゃないかと思うんだよね。
松井
これからのTYOは、一番の強みである映像制作がベースになると思いますが、時代と共に変わり続けて、広告制作だけでなく、アイデアを形にするビジネスも増えていきそうですよね。広告メディアが多様化する今、様々な広告制作ができなきゃいけないし、自分自身も変化していかないといけないと感じています。
早川
広告制作会社は、長年、受注ありきの業務スタイルだったけれども、これからは、能動的に仕事を獲得していかないといけない。そして、さまざまなコンテンツをプロデュースして、それをきちんと実現できる人材を育てていかなければならない。TYOが自らアクションを起こし、広告や映像の知見をいかして、日本を元気にしていきたいね!

代表取締役社長 / ディレクター

早川 和良KAZUYOSHI HAYAKAWA

1952年愛知県生まれ。1975年金沢美術工芸大学彫刻科卒業、日本天然色映画(株)企画演出部入社。 1982年(株)ティー・ワイ・オー設立に参加。 2003年Camp KAZ設立。2010年8月(株)ティー・ワイ・オー専務取締役就任。2016年10月(株)ティー・ワイ・オー代表取締役社長に就任。 2005年より石川県観光総合プロデューサーを務めている。

就活生への
メッセージ

企業理念なのか、仕事内容なのか、それとも待遇なのか、まずは、自分が何を求めて就職するのかをよく考えて仕事選びをしてください。TYOグループは、コンテンツを制作して世の中に出す、世に問うということを事業にしていますので、自分の手で何かを作るのが好き、または、作る人をサポートすることが好きな人なら、きっと向いています。やる気のある若い人とお会いできることを楽しみにしています。

SPARK
クリエイティブディレクター / コピーライター

松井 一紘MATSUI KAZUHIRO

1987年山口県下関市生まれ。2006年イギリス シティカレッジマンチェスターへ入学。2012年早稲田大学卒業。2012年(株)ティー・ワイ・オーへ入社。コピーライターとして配属され、2017年クリエイティブディレクターに。テレビCMはもちろん、コピーワークが大切になってくる企業タグラインの提案や、ネーミング開発などにも携わる。最近では、トータルキャンペーンとして、動画クリエイティブだけではなく、OOHやインタラクティブイベントなども手がける。2016年ヤングカンヌ 日本選考 フィルム部門 BRONZE。

就活生への
メッセージ

僕はTYOでやりたいようにやらせてもらっていて、とても満足しています。プレッシャーはありますが、仕事なのか、趣味なのかわからないくらい楽しい。1日の大半は仕事をして過ごすのだから、仕事が楽しくなかったら人生がつまらなくなるので、ぜひ、自分が楽しめることを見つけてみてください。そして、モノづくりが好きならTYOグループへ。モノが生まれる瞬間を見ることができます!

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